結婚式を挙げるときに「定点カメラ」を使ってビデオ撮影を行うメリットについて解説します。「式場にビデオカメラマンをお願いしたから不要」「撮っても見ない」といった声が多い中、定点カメラを設置するメリットも多くあります。
【結婚式】定点カメラでビデオ撮影を行う前に
はじめに、結婚式における定点カメラによるビデオ撮影とはどういったものになるのかを解説します。
式場カメラマンの代わりにはならない
結婚式のプランを決めていく中でほぼ確実に悩むことになるのが、結婚式の記録としてビデオ撮影を行うか否かです。最近ではほとんどの結婚式で、結婚式中のビデオ撮影と式後の当日撮って出しのエンドロールが行われています。
しかし、今回解説する定点カメラによるビデオ撮影は、これらのビデオカメラマンが行う撮影とは異なります。
定点カメラによるビデオ撮影とは、披露宴会場などに自分たちが持ち込んだビデオカメラを設置して、披露宴会場の様子をはじめからお開きまですべて記録するもののことです。
そのため、式場が提案してくるビデオカメラマンによる撮影とは異なるものであり、代わりにはなりません。「ビデオ撮影を行うと高額になるから定点カメラによるビデオ撮影で代用しよう」といったことはやめておきましょう。
あくまでも「記録映像」
式場に依頼するビデオ撮影の場合、ビデオカメラマンが当日様々な場面でビデオ撮影を行ってくれて編集まで行い、一つの作品としてビデオを残してくれます。
対して、定点カメラによるビデオ撮影で残せる映像は当日の披露宴会場そのままの「記録」です。定点カメラですので基本的に三脚に設置したビデオカメラが撮影した、カメラ自体に
は動きのない映像です。
ここでは、式場に依頼して行うビデオ撮影は「映像作品」。定点カメラによるビデオ撮影は「記録映像」だということを覚えておきましょう。
【結婚式】定点カメラでビデオ撮影を行うメリット
前述したように定点カメラによるビデオ撮影で撮影できる映像は、カメラ自体に一切動きのない「記録映像」です。この記録映像が残せることにどのようなメリットがあるのか解説します。
「音」をそのまま残せる
定点カメラによるビデオ撮影の最も大きなメリットは、当日の「音」がそのまま残せるという点です。乾杯やスピーチ、会場内のBGMすべてをそのままビデオカメラのマイクで記録します。
CDを持ち込んでこだわったBGMや赤ちゃんの泣き声などもそのまま記録されて、会場の当日の雰囲気をそのまま残せます。
式場カメラマンは基本的にBGM置き換え
式場カメラマンによるビデオ撮影でも「音」は記録されています。しかし、多くの場合はスピーチ部分の人の音声のみであり、会場のBGM等は差し替えられて納品される場合がほとんどです。
会場内のBGMには著作権があり、これが含まれる映像をそのまま商品として納品することはできないためです。そのため、それっぽいBGMと差し替えられることで当日の雰囲気をそのまま残すという面では不利になります。
すべての場面を見返すことができる
定点カメラを設置しておけば画角に収まっているすべての場面を残すことができます。そのため、後から早送りしながらでも「あのときあそこのテーブルはどういう反応をしていたんだろう」と言ったことを見返すことができます。
式場カメラマンのビデオ撮影はすべての場面を撮影してくれるのではなく要所要所に集約されて、編集も行われるので定点カメラのようにすべての見返すということはできません。
【結婚式】定点カメラでビデオ撮影を行うときの注意点
結婚式で定点カメラによるビデオ撮影を行う場合にはいくつかの注意点があります。
設置場所は必ず事前確認&決定
自分たちが用意した機材を使って定点カメラを設置してビデオ撮影を行うと言っても、当日自分でそれらをセットできるわけではありません。そのため、友人等のゲストに頼むことがほとんどとなります。
よって、定点カメラを設置する場合には設置場所を必ず事前に確認しておき、決定しておきましょう。
設置場所候補は写真を撮っておく
設置場所の候補については式場案内時などに写真撮影しておきましょう。設置を行ってくれる友人等のゲストには写真を見せながら、どこに設置してほしいか説明できます。
カメラ・三脚の持ち込みが必要
定点カメラを設置するときには自分たちで機材を用意して持ち込む、もしくはゲストに渡しておき持ち込んで貰う必要があります。必要となるビデオカメラや三脚を事前に準備しておきましょう。
購入が負担となる場合にはレンタルもありです。
バッテリー・ストレージを考えておく
結婚式の定点カメラビデオ撮影は披露宴の場合一般的に、2時間30分程度と長時間撮影しっぱなしになります。
そのため、ビデオカメラのバッテリーやSDカードなどのストレージについては余裕を持って考えておきましょう。
プランナーに話しておく
定点カメラを設置してビデオ撮影を行うことが決まったら、まずはプランナーに相談しましょう。当日、勝手に持ち込んで勝手に設置を行うのは絶対にやめましょう。
プランナーに相談することで、当日手助けをしてもらったり設置場所の相談をしたりできます。
司会者に触れてもらうと後からちょっと楽しい
これは好みにもよりますが、定点カメラを設置していることを司会者に触れてもらうと、ゲストがカメラの前に遊びに来てくれてあとから見返したときにちょっと楽しい思いができます。
筆者の場合、お祝いのメッセージを残してくるゲストやふざけていらない話を残していく友人等が記録されていました。
撮っても見ないというけれど
結婚式のビデオ撮影については「どうせ後から見ることはない」と言われる方が多くいます。ここからは筆者の意見にはなりますが、たしかにすべてを一から見返すようなことはしたことがありません。
しかし、前述したように司会者に触れてもらったことで友人たちがメッセージなどを残してくれてそれらを見返す楽しみがありました。
また、式中になにやら騒がしいテーブルがあり、後から映像を見直してみると盛大に飲み物をこぼしているシーンなども見ることができました。
どうせ見返さないとは言っても、一度だけの機会ですので見返さないにしても残しておいて損はないと思います。