車のエンジンをかけたままの状態で鍵をロックする方法を紹介します。この方法を使えば、少し車を離れる間、エンジンをかけてエアコンを動作させたまま鍵をロックすることができるので非常に便利です。
車のエンジンをかけたまま鍵を「ロック」する方法 ～キーの種類～
車のエンジンをかけたまま鍵をロックする方法は、車で使用されている鍵の種類によって若干異なります。まずは、自分の車の鍵がどの種類の鍵なのか確認しましょう。
スマートキー
スマートキーは現在主流である、エンジンをかけるさいに鍵を挿し込む必要のない鍵です。
スマートキーの場合、エンジンの始動に鍵の挿し込みが必要ありませんが、エンジンを掛けたまま車外に出ても、スマートキーのロックボタンやドアハンドルのボタンではロックできません。スマートキーでエンジンをかけたまま鍵をロックする方法については後述します。
リモートキー
リモートキーは一昔前の車や下位グレードの車、商用車などで現在も多く使用されているタイプの鍵です。鍵の解錠はリモートキーのボタンで行えるものの、エンジンをかける際には鍵を挿し込む必要があります。
エンジンがかかっている状態では、通常はリモートキーを鍵穴から抜き取ることができません。エンジンをかけたまま鍵をロックしたいときには、スペアキーを使用して車外から鍵穴を使用して鍵をロックします。
通常のキー
古い軽トラなどでは、リモートキーのように鍵のリモートロック機能すら無いただの鍵が使用されている場合があります。
この場合も、リモートキーと同様にエンジンをかけたままでは、鍵を鍵穴から抜き取ることができないため、スペアキーを使用してエンジンをかけたまま車外から鍵穴を使用してロックします。
車のエンジンをかけたまま鍵を「ロック」する方法 ～スマートキーの場合～
現在主流である、スマートキー採用車でエンジンをかけたまま鍵をロックする方法を紹介します。
鍵をロックする
まずは車外に出る前に、手元のスマートキーを見てみましょう。一見するとただのリモコンにしか見えませんが、実はこの中に物理的な鍵(メカニカルキーと言います)が仕込まれています。
スマートキーを見渡すと、裏側や側面にロックがあるのでロックを解除してメカニカルキーを抜き取ります。メカニカルキーを抜き取ったら、メカニカルキーを持ってエンジンをかけたまま車外へ出ます。
車外からこのメカニカルキーを鍵穴に挿し込み、ひねることでエンジンをかけたままの状態で車をロックできます。
なお、このときメカニカルキーを抜いたスマートキーについては車内・車外どちらにあってもかまいませんが、もしスマートキーが車内にない状態で、車内にいる人が車のエンジンを止めるとキーが無いためエンジンを再始動できなくなります。
解錠する
解錠時には、ロックしたときと同様にメカニカルキーを使用して解錠します。エンジンをかけたままの状態のときには、スマートキーのボタン等による解錠はできません。もしくは、中に人がいる場合には内部から解錠することができます。
実際に行って、慣れてくるとあまり面倒にも感じません。
エンジンスターター、コネクテッド機能搭載車の場合
車にスマートキーと一体型になっているエンジンスターターや、スマホアプリと連動するコネクテッド機能が搭載されている場合、モノによってはメカニカルキー等を使用することなくエンジンをかけたまま鍵をロックできます。
この場合、一度エンジンを止めてロックした状態から、エンジンスターターやコネクテッド機能のアプリを使って遠隔操作で外からエンジンをかける必要があります。
車のエンジンをかけたまま鍵を「ロック」する方法 ～注意点～
車のエンジンをかけたまま鍵を「ロック」する方法を紹介しましたが、いくつか注意点もあります。実際にこの方法を使う前にこの注意点を必ず確認してください。
内部で操作可能
鍵を「ロック」してもエンジンがかかっている状態の場合、車は内部からすべての操作を行うことができます。ロックの解錠だけでなく実際に運転して走らせることも可能です。
そのため、ある程度自分で好きに動ける子ども等を一人で車にエンジンをかけた状態で残してしまうと、意図せずに車を操作してしまう可能性があり非常に危険です。
また、もし子どもが車を動かしてしまっても鍵がロックされているため、鍵を持っていない人が外からドアを開けて車を停めるなどの対応もできないということになります。
集中ドアロックが非搭載車の場合
多くの車は運転席側のドアをロックするとすべてのドアの鍵がロックされます。これは、集中ドアロックという機能です。一部グレードの商用車や軽トラなどでは集中ドアロック機能が非搭載の場合があります。
集中ドアロックが非搭載車の場合、運転席側のドアをロックしても他のドアはロックされません。そのため、助手席側や後部座席、バックドアなどを個々にロックする必要があります。
