結婚式でのビデオ撮影で定点カメラ設置を行う方法を解説します。実際に自分の結婚式でビデオカメラを持ち込んで、定点カメラを設置した経験から必要な準備から機材の選定方法、友人に設置を頼む方法など「定点カメラ設置」に必要なノウハウを解説します。
【結婚式】定点カメラでビデオ撮影を行う方法 ~準備するもの・こと~
結婚式で「定点カメラ」を設置するために「準備するもの」「準備すること」について解説します。結婚式で定点カメラを使ってビデオ撮影に挑戦したい方は、はじめにどのような「準備」が必要なのか確認してみましょう。
プランナーへの相談
結婚式で定点カメラを設置しようと思ったら、まずは自分たちを担当しているプランナーに定点カメラを使ったビデオ撮影を行いたい旨を相談しましょう。相談するときには下記のようなことを聞いておくと後々役立ちます。
定点カメラを設置してもよいか
まずはプランナーに定点カメラを設置しても良いか確認してみましょう。ほとんどの場合OKだと思いますが、結婚式場によっては設置できないと言ったことを言われる可能性もあります。
カメラの操作を依頼できるか
プランナーへ自分たちが持ち込んだビデオカメラなどの機材の設置や操作を、やってもらえるかを確認しましょう。後述しますが、ほとんどの場合はNGです。自分たちでゲストから協力者を用意する必要があります。
カメラを置く場所・会場
カメラを置く場所・会場も相談しておく必要があります。大体の場合は披露宴会場かと思いますが、チャペルやウェルカムスペース、受付に設置する場合もあります。プランナーにどの会場に定点カメラを設置したいのかを話しておきましょう。
可能であれば、式場の案内時などに定点カメラを設置したい会場内の写真を多く撮影しておき、会場内のどの場所に定点カメラを設置したいかまでを相談しておきましょう。
ゲストの視界に入ったり、スタッフの導線を邪魔しないような場所が望ましいです。そのため、披露宴会場に設置するときは多くの場合、会場後方の壁際になるかと思います。
ゲストへ案内するか
結婚式中に定点カメラを設置している旨をゲストへ案内するかどうかも相談しておきましょう。「ゲストへ案内する」とは、司会者に結婚式中「定点カメラが設置されているので、よければ一言メッセージなどをどうぞ」といった感じのアナウンスをしてもらうことです。
この案内を入れておけば、披露宴会場やウェルカムスペースに設置した場合にはゲストの方が定点カメラの前に遊びに来たりメッセージをくれたりするのでおすすめです。
機材選定
自分でビデオカメラなどの機材を持ち込みして定点カメラを設置することになった場合、機材選定を行う必要があります。次の「機材選定方法」の項目で、必要な機材や選び方について詳しく解説していきます。
【結婚式】定点カメラでビデオ撮影を行う方法 ~機材選定方法~
結婚式で定点カメラを設置する場合、式場のビデオカメラマンに定点カメラを頼む場合を除いて、必要なビデオカメラなどの機材は自分で用意して持ち込む必要があります。どのような機材が必要なのか解説します。
ビデオカメラ
最も重要となるのが映像を記録するビデオカメラそのものです。最近はスマホやミラーレス一眼カメラでビデオ撮影を行う方がほとんどですが、結婚式という絶対に失敗したくない場面での長時間ビデオ撮影には信頼性・安定性の面からビデオカメラを選択しましょう。
おすすめは「4K」対応モデル
ビデオカメラ市場は現在、「4K」モデルと低価格帯として「フルHD」モデルが併売されている状況です。結婚式の定点カメラとしてビデオカメラを選ぶ場合には「4K」モデルをおすすめします。
結婚式の定点カメラとして設置した映像は全体を広く撮るため、映像を見返したときに盛り上がっている席や、入場した新郎新婦の様子など気になる部分が小さく写っていると言ったことが起こります。
そんなときに、4Kで撮影しておけば比較的綺麗に拡大して再生することができます。特に、撮影した映像をスマホやタブレットに取り込んで再生するときには重宝します。
レンタルもあり
4K対応ビデオカメラは安くても7万円ほどします。購入してしまえば、その後のハネムーンや子供が生まれたとき・行事などで活用できますが、しばらくはビデオカメラが活躍するような場面が思いつかないという方には「レンタル」がおすすめです。
ビデオカメラレンタルは使い方を勉強する期間も含めて、余裕を持って2泊3日程度の期間で行いましょう。
GoProはNG
結婚式の定点カメラで調べていくと、「GoPro」がおすすめとされることが多くあります。しかし、筆者は結婚式の定点カメラに「GoPro」はおすすめしません。詳しい理由については下記記事で解説するので参考にしてください。
バッテリー・SDカード
結婚式で特に披露宴を定点カメラで収めようと思うと、撮影時間が平均して2時間30分程度カメラを回しっぱなしにする必要があります。そのため、ビデオカメラのバッテリーやSDカードもそれに耐えることができる大容量のものが必要です。
バッテリーについては、会場のコンセントから電源を取ることができる場合もありますが、会場によって異なるのと、配線を取り回す手間などを考えて大容量バッテリーを使用することをおすすめします。
ビデオカメラの内蔵メモリについては64GBが主流です。4K30pで撮影を行うと、ギリギリ2時間30分に足りない容量とも言えるので、128GB以上のSDカードを用意してSDカードに記録するようにしましょう。
三脚
定点カメラを設置するときにはビデオカメラだけでなく、三脚も必要です。結婚式の会場で定点カメラを設置する場所としては壁際の端が一般的ですが、結婚式場の壁側はスタッフやゲストが移動の際に使う導線ともなる場所です。
そのため、三脚を選ぶ際には開いたときになるべく脚が広がらないタイプの三脚を選択しましょう。
【結婚式】定点カメラでビデオ撮影を行う方法 ~直前から当日~
定点カメラを設置するための機材を用意することができたら、いよいよ結婚式当日にそれらの機材を使って定点カメラでのビデオ撮影に挑むことになります。結婚式、直前(1週間前後)から当日までに行いたいことを解説します。
機材の動作確認
結婚式の1週間前、レンタルにしても2日前までに定点カメラとして使う機材の動作確認を行いましょう。不具合がある場合でも前日の夕方ぐらいまでに見つけることができれば、最悪家電量販店で良品を調達できます。
充電の確認
バッテリーの充電確認も忘れずに行いましょう。余裕があれば、一度満充電にしてからバッテリーが切れるまでバッテリーのみでビデオカメラでビデオ撮影を行って、バッテリーのみでどれくらいの時間撮影が可能なのかを試しておきましょう。
容量の確認
大容量のSDカードがあると言っても、すでに別の映像が記録されていて容量が不足してしまうと言ったことも考えられます。SDカードの空き容量が十分にあるかも確認しましょう。
余裕があれば、バッテリーの持ち時間確認と同時にバッテリーいっぱいに撮影したときにSDカードの容量が足りるのか、2時間30分程度撮影すると容量がどれくらいになるのかを確認しましょう。
使い方の確認
忘れてはいけないのがビデオカメラと三脚の使い方の確認です。友人等に操作・設置を託す場合でも、操作説明や設置方法の説明を行うには自分がその方法を知っておかなければ行けません。
機材を設置してくれる人に渡す
友人等にビデオカメラ・三脚の操作、設置を託すときにはどのタイミングで機材を渡すかを考えておきましょう。前日などに友人等と会うことができるのであれば、直接渡して操作説明も直接行いましょう。
会うことができない場合は、プランナーに相談して機材の受け渡しだけでも代行してくれないかを確認しましょう。無理な場合には、親族に機材の受け渡しをお願いしたり、会場付近のコインロッカーなどに入れておく方法、郵送する方法などがあります。
【結婚式】定点カメラでビデオ撮影を行う方法 ~友人等に頼む場合~
自分で持ち込んだビデオカメラ等の機材を使って定点カメラを設置する場合。基本的に、結婚式場側は機材の設置やカメラの操作(録画開始・停止)は行ってくれないことがほとんどです。
そのため、これらの作業は招待する友人や兄弟などのゲストにお願いすることになります。新郎新婦は自身の準備があるので、定点カメラの設置や操作は自分たちですることはできないでしょう。筆者が自分の結婚式で設置した場合も友人に依頼しました。
お願いするとき
友人等のゲストに定点カメラの設置やビデオカメラの撮影操作をお願いするときには、その人の負担を最小限にするためこれから説明することを念頭においてください。
失敗・破損しても責めない
まずは定点カメラ設置やビデオ撮影操作を行うゲストに「もし撮影が失敗していても気にしない。」「機材を破損してしまっても構わない」ということを伝えましょう。
お願いするゲストがプロのカメラマンでもない限り、失敗や三脚を倒してしまってカメラ破損などの事故は十分に起こりえます。そのため、このようなことが起きる場合もあると納得した上でゲストに依頼しましょう。
絶対に失敗したくない場合には、高額になるかと思いますが式場のプロビデオカメラマンに定点カメラの設置・撮影を依頼するようにしましょう。
式場カメラマンの代わりにしない
「結婚式中のビデオ撮影を定点カメラによるビデオ撮影だけにする。」「式場のビデオカメラマンは高いので、持ち込みの定点カメラで代用する」といった目的で、定点カメラによるビデオ撮影を行う方は注意が必要です。
前述の通り、ゲストに定点カメラをお願いするということは失敗する可能性があるということです。また、結婚式のビデオ撮影が定点カメラだけしかないということは、定点カメラをお願いするゲストにも責任を感じさせてしまい負担となることに繋がります。
そのため、できれば結婚式場のビデオカメラマン + 持ち込み定点カメラによるビデオ撮影と言った構成でビデオ撮影を行うことをおすすめします。
式場のビデオカメラマンはあらゆる手を使って、撮れていなかったという事態を防いでくれます。
カメラ・三脚の使い方をレクチャー
手伝いをしてくれるゲストに直接会える場合には直接、無理な場合にはビデオ通話などを活用してカメラ・三脚の使い方をレクチャーしましょう。
操作手順は最小限にしておく
ビデオカメラは様々な設定を行うことができて、適切な設定を行うとオートで撮影するよりも良い映像を残すことができますが、手伝いをしてくれるゲストにそこまでお願いするのはやめたほうが良いでしょう。
操作手順はあくまでも最小限にしておき、画面を開いて電源が入ったらそのままオート状態で録画ボタンを押すだけくらいにしておきましょう。慣れていない方に細かい設定をお願いすると、設定をミスしたり録画できていなかったりする原因となります。
設置場所をレクチャー
機材の操作手順と合わせて、どこに定点カメラを設置するのかもレクチャーしましょう。
写真があるとGood
実際に定点カメラを設置したい場所の写真があると、説明もしやすくなります。この場合も直接会って写真を見せたり、LINEで写真を送ったりZoomで画面共有したりしてなるべくわかりやすく説明します。