筆者のiPhoneでは望遠レンズカメラで撮影した写真に、黒い影のような「ゴミ」が写るというトラブルが発生しました。本記事では、修理から対策方法、写ってしまった写真の修正方法について解説します。
iPhoneのカメラにゴミが写る! ~症状~
今回、筆者のiPhoneに発生した症状について解説します。この現象が発生したiPhoneは「iPhone 13 Pro」です。2022年7月頃に購入して、現象に気がついたのは11月下旬頃です。
調べてみると、当該iPhone以外のモデルでもこの現象は時々発生するようです。また、筆者が当該端末使用前に3年ほど使っていた「iPhone 11」でも同じ現象が発生していましたので、iPhoneでは発生しやすい現象・故障事例と考えます。
特定の倍率(レンズ)で発生
最近のiPhoneはSEシリーズを除いて、2つもしくは3つのカメラレンズが搭載されています。
iPhoneのカメラに黒い影のような「ゴミ」が写る現象はこれらのレンズのうち、特定のレンズのみで発生します。もしくは、レンズによってこの「ゴミ」が写り込む場所が変化するのが特徴です。
レンズをきれいにしても解消せず
iPhoneの特定レンズで撮影した写真に「ゴミ」が写り込むとなれば、多くの方はそのレンズをきれいに清掃することでしょう。しかし、この現象はiPhoneのカメラレンズをきれいに清掃しても解消しません。
それは、iPhoneのカメラにはそれぞれのレンズに写真を取り込むためのイメージセンサーが搭載されており、このセンサーに傷や汚れが付着することによってこの現象が発生するからです。
つまり、この現象を解消するにはイメージセンサーの清掃や交換などが必要であり、iPhoneを分解する必要が出てきます。よって、筆者も含めて多くのユーザーは自分ではどうしようもない故障事例だといえます。
Appleサポートから修理提案
iPhoneの特定のカメラレンズで撮影した写真に「ゴミ」が写り込むことを確認した筆者は、ひとまずAppleのチャットサポートで問い合わせてみました。
その結果、Appleによる修理が必要だと言われそのままチャットで店頭修理を申し込みました。なお、店頭修理では近所にある正規修理プロバイダーである「カメラのキタムラ」を指定して修理を行いました。
修理内容的には、iPhoneのカメラユニット交換となりました。カメラユニットは特定のカメラレンズ部分だけでなく、すべてのレンズが一体となったカメラ部分すべてのユニットによる交換です。担当者によると、万が一ユニット交換で直らなかった場合は本体交換になったようです。
iPhoneのカメラにゴミが写る! ~対策~
なぜ筆者のiPhoneのカメラレンズにゴミが入ってしまったのでしょうか。原因と対策を考えてみます。
現状原因不明
現状、iPhoneのカメラレンズ内にゴミが入ってしまった決定的な原因は判明していません。もしかすると、カメラレンズ内にゴミが侵入したのではなくもともとレンズ内にあったのかもしれません。
しかし、iPhoneのカメラユニットは正規修理でも分解されないほどの精度で作られているため、もとからゴミがあったということは可能性として低いでしょう。
粉塵環境に注意?
筆者は普段iPhoneを胸ポケットに入れて仕事しています。仕事では外に行くことも多く、胸ポケット内は洗濯時に残った汚れや砂などが堆積していたことが考えられます。そのため、それらがiPhoneの僅かな隙間から入り込んだ可能性が考えられます。
よって、粉塵が飛び交う環境やホコリが多いような環境、バイクや自転車などへ固定して屋外で使うなどを行うとカメラレンズ内にゴミが入ってしまう原因となるかもしれません。
保証対象・AppleCareに入ってもいいかも
今回筆者のiPhoneは購入後わずか4ヶ月ほどでこの現象が発生しました。iPhoneには延長保証に入らなくても1年間の「限定保証」が付帯されています。今回の修理ではこの限定保証が適用されて修理代金は「0円」でした。
そのため、iPhoneのカメラで撮影した写真に「ゴミ」が写るけど放置しているといった方は、保証が切れる前に一度修理に出すことをおすすめします。
なお、延長保証であるApple Careに入っておけば、限定保証が切れたあともこの現象による不具合を保証修理できる可能性が高いので心配な方は活用しましょう。
iPhoneのカメラにゴミが写る! ~写った写真の修正方法~
この現象は撮影している被写体やゴミが写る場所によっては非常に発見しづらい不具合です。そのため、ゴミに気がつかずに写真撮影を行っている場合も多々あります。しかし、一度ゴミに気がついてしまうと、かなり気になる方も多いと感じます。
そこで、iPhoneで撮った写真にゴミが写ってしまっていた場合に、写真を修正してゴミを目立たなくする方法を紹介します。
Adobe Lightroom
この手の写真修正では、「Adobe Lightroom」というアプリが最も有名です。もともとはPC用の写真管理用ソフトであり、プロ・アマ問わず業界でトップシェアを得ていると言ってもいいほど有名です。
このLightroomに搭載されている「修復ブラシ」が非常に便利であり、写り込んでしまった写真のゴミを修復ブラシで指定するだけで写真を修復してくれます。
また、写り込んでしまった写真が大量にある場合にはPC版のAdobe Lightroomを利用して一括で修復するのが楽でおすすめです。
端ならトリミングもあり
写り込んでしまったゴミが写真の端や、被写体と関係のない場所にある場合には写真自体をトリミングしてゴミを写らないようにしてしまっても良いでしょう。これは、iPhoneの写真アプリのみで行なえます。