PC不要でスマホでCD取り込み、DVD再生ができる「ラクレコ」をレビューします。手元にある古いCDやサブスクに無いCDの取り込み、iPhoneやiPad、Android端末でのDVD再生が可能となる便利な製品です。なお、本記事ではiPhoneを使用してラクレコの使い方を解説・レビューしていきます。
「ラクレコ」使い方とレビュー! 〜どんな製品?~
本記事では「ラクレコ」という製品をレビューします。まずはラクレコがどのような製品なのか解説します。
スマホ・タブレットで使えるCD/DVDドライブ
ラクレコは、iPhoneやiPad、Android端末といったスマホ・タブレットで使用できるCD/DVDドライブです。ラクレコを使用することで、スマホ・タブレットで手軽にCDの取り込みやDVDの再生が可能となります。
また、Android端末の中にはAmazonのFireタブレットも含まれるので多くの端末で使用できるCD/DVDドライブだと言えます。
種類
ラクレコには種類があります。本記事で使用するのは「RR-PW2」シリーズというラクレコです。なお、各シリーズ商品ページでホワイトとブラックを選択できます。
【CD/DVD/SD対応ワイヤレス接続】ラクレコ「RR-PW2」シリーズ
ラクレコ「RR-PW2」シリーズは、CD取り込み・DVD再生をワイヤレスで行えるだけでなく、ラクレコ本体にマイクロSDカードを挿入することができ、マイクロSDカード内にCDを取り込むことができます。また、オリジナルCD作成も可能です。
【CD/DVD対応ワイヤレス接続】ラクレコ「RR-PW1」シリーズ
ラクレコ「RR-PW1」シリーズは、CD取り込み・DVD再生をワイヤレスで行えますが、「RR-PW2」に搭載されていた本体のマイクロSDカードスロットが省略されています。また、オリジナルCD作成も可能です。
【CD対応ワイヤレス接続】ラクレコ「RR-W1」シリーズ
ラクレコ「RR-W1」シリーズは、CD取り込みのみ対応したラクレコです。ラクレコとスマホの接続はワイヤレスで行えます。DVD再生には非対応、オリジナルCD作成は可能です。
【CD対応有線接続】ラクレコ「RR-C1」シリーズ
ラクレコ「RR-C1」シリーズは、CD取り込みのみ対応しており、ラクレコとスマホの接続は有線で行うモデルです。DVD再生には非対応、オリジナルCD作成は可能です。
「ラクレコ」使い方とレビュー! 〜ワイヤレス接続方法~
ワイヤレス接続に対応したラクレコの接続方法を解説します。初回のみ必要な設定と2回目以降の接続に必要な操作を解説します。
「ラクレコ」の電源を入れる
ラクレコは電源に接続すると自動的に起動します。DVDが再生できるラクレコには、コンセントから電源を取れるACアダプターのほか、USBで電源を取れるUSBACケーブルが付属します。
USBACケーブルがあれば、モバイルバッテリーを使用してコンセントがない場所でもラクレコを使用することができます。
ラクレコ用のUSBACケーブルは別売りでも購入することができます。
初回のみ必要な操作
初回はスマホとラクレコのWi-Fi接続設定が必要です。
まずはラクレコ裏面に書いてあるネットワーク名とパスワードを確認します。(QRコードを使用して自動接続する方法も使えますが、今回は手動で設定していきます。)
ラクレコの電源を入れて、iPhoneの場合は設定から「Wi-Fi」を開き、ほかのネットワークの項目に表示される「Buf-RR-」から始まるネットワークをタップして、パスワードを入力してラクレコのWi-FiにiPhoneを接続します。
2回目以降の接続に必要な操作
2回目以降はラクレコの電源を入れたら、iPhoneの設定から「Wi-Fi」を開き、マイネットワークに表示されるラクレコのWi-Fiを選択します。これでパスワードの入力無しでラクレコに接続できます。
設定の「Wi-Fi」を開いた直後の場合、マイネットワークにラクレコが表示されないこともあるので、ラクレコの電源を入れて「Wi-Fi」の画面でラクレコが表示されるまで少し待ってみましょう。
「ラクレコ」使い方とレビュー! 〜CD取り込み・再生~
ラクレコにスマホを接続したら、実際にCDの取り込み・再生を行ってみましょう。なお、ラクレコでCDの取り込み・再生を行うには下記の専用アプリを使用します。
CD取り込み方法
初めてラクレコのCDアプリを起動すると上記のチュートリアル画面が表示されます。ようこそがめんで「次へ」をタップし、すぐにCDを取り込む場合には「CDを取り込む」をタップします。後からにする場合は「あとで」を選択します。「あとで」を選択した場合、アプリの画面右上にある「CD取込」からCDを取り込むことができます。
「CDを取り込む」「CD取込」をタップしたら、CD取り込み画面が表示されます。iPhoneの場合、ローカルネットワーク上のデバイス探索許可が表示されるので「許可」をタップして、ラクレコにCDを挿入します。アルバム情報の取得が完了すると、アルバムを選択するので該当するアルバムを選択します。
アルバムを選択すると、自動的にジャケット画像や曲のタイトルが表示されます。取り込みたい楽曲にチェックを行い「開始」を押すとCDの取り込みが開始されます。取り込みの設定を行いたい場合、現在の取り込み設定が表示されている「取り込み設定ボタン」をタップすると、取り込みの設定を行うことができます。
CDの取り込みが終わると「CDの取り込みが完了しました。」と表示されます。続けて取り込むには、ラクレコに新しいCDを挿入して、取り込みを終了する場合には「閉じる」をタップします。これでラクレコのアプリ上に取り込んだCDの楽曲が表示されます。
CD取り込み形式
ラクレコでCDを取り込む場合の形式について解説します。「最低容量~高音質」までを選択した場合、「AAC」という形式で「.m4a」拡張子のファイルで取り込まれます。「CD音質」を選択した場合は無劣化の「.flac」形式で保存されます。
高音質になるほど1曲の容量が大きくなり、CD音質が最大容量となります。通常音楽を楽しむ分には「標準」か「高音質」で十分です。教材テキストCDなど音質をあまり必要にしない場合には「低容量」「最低容量」でも十分に聞き取れます。
CDの音楽を劣化させずに取り込みたい場合には「CD音質」を選択します。同じ楽曲でも「標準」「高音質」の数倍の容量を必要とします。
再生方法
ラクレコで取り込んだ曲は、ラクレコアプリで再生します。ラクレコアプリを起動すると、画面下部にメニューが表示されており、「アーティスト」「アルバム」「曲」タブで楽曲を選択することができます。
お気に入りの曲でプレイリストを作成することもできます。音楽の再生画面は非常にシンプルでわかりやすくなっています。リピート再生やシャッフル再生も可能です。
再生画面上部の学習モードボタンをタップすると「A-B」リピートや再生速度の調整が可能です。歌詞ボタンをタップすると、楽曲の歌詞がカラオケのようにして表示されます。
iTunesから取り込んだ曲も表示する
iPhone、iPadのiTunesから取り込んだ曲も同時にプレイリストに入れたり、アプリに表示したい場合にはアプリ下部の「その他」から「楽曲リンク」を選択してアクセスを「許可」して、楽曲リンクの「更新」をタップします。
楽曲リンクが更新されるとアプリ上に、CDから取り込んだ曲と一緒にiTunesから取り込んだ楽曲が表示されます。
「ラクレコ」使い方とレビュー! 〜DVD再生~
ラクレコでDVDを再生する方法を解説します。ラクレコのDVD再生対応機種で使用できる機能です。
ラクレコのDVD再生には、ラクレコのDVD再生専用アプリが必要なので下記からインストールしてください。
DVD再生方法
ラクレコの電源を入れたら、ラクレコDVDアプリを起動してデバイス探索を「許可」します。(iPhoneの場合)、ラクレコに接続しているのに「対象製品が見つかりません。」が表示されたら、ラクレコのWi-Fiに接続していることを確認して「OK」をタップして何度か「このメッセージをタップしてドライブを再探索します」をタップします。
無事にラクレコと接続できるとDVD挿入メッセージが表示されます。
ラクレコにDVDを挿入して、「このメッセージをタップしてDVDを再生します」をタップします。
これでDVDを再生できます。
DVDの操作・再生中の音声・字幕切替
DVD再生中は画面をタップすると操作ボタンが表示されます。
メニューは画面タッチで操作できる他、反応しづらい場合には上記のようにカーソルが表示されて操作が可能です。
DVD再生中は音声切り替えボタン、字幕切り替えボタンで、音声・字幕の操作が可能です。
「ラクレコ」使い方とレビュー! 〜ポイント~
実際にラクレコを使ってみて感じた点をレビューしていきます。
モバイルバッテリーで動作が便利
ラクレコはモバイルバッテリーで動作する点が非常に便利です。コンセントの近くに行く必要がなく、モバイルバッテリーだけで動作させることができます。
取り込まれたファイルはメタデータ記録なし
ラクレコでCDから取り込んだ音楽ファイルには、タイトルやアルバム名といったメタデータは記録されません。ラクレコのアプリ上から再生するのであれば問題ありませんが、後からパソコンなど別の機器や別のアプリで音楽ファイルを管理しようと思うと面倒です。また、ジャケット画像についても画像ファイルとして保存されています。